もう一つの時空

@ 吴长星 2018年3月2日

もう一つの可能性

花はゆっくりと咲く

忙しくもなく、暇でもなく

小さなひよことアヒルが鳴いている

あなたはそこに立っている

昼の太陽をため息つきながら

音は熱の中ですぐに消えてしまう

田園の静寂は何千年後も同じようだ

これは何万マイルも遠い時空だ

これは永遠に封印された可能性だ

ちっぽけな可能性の弱さと美しさを待ち望む

日光の中で

水晶のように

ちょっと遠くのこの角に

ジャングルの中で野獣が怒りを吠える

悪竜の咆哮

家族の手紙は魔法の炎の中で灰になる

涙が鎖を錆びさせる

刀と剣が町の郊外に散らばる

宝物と伝説は洞窟と吟遊詩人の口で

善と悪念が渦巻き続ける

これはもう一つの時空のもう一つの可能性だ

空の雲は羽のように軽やかだ

こんなに明るい絵

羽のように軽やかだ

これは故郷の道だ

これは温かい道だ

これは幻想の道でもある

<<